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鈴木 康夫*; 池畑 隆*
NUP-A-96-10, 0, p.92 - 94, 1996/00
超小型X線源の提案をする。主コンポーネントは、プラズマ加速管とプラズママイクロアンジュレーターとからなり、いずれも0.1又は0.01cc程度のものになる。前者は、いわゆるレーザーによる航跡波を利用した加速器であり、後者はシートプラズマ列を用いたアンジュレーターである。いずれも、著者らが考案した、レーザー干渉法と共鳴イオン化法とによって作れることを示した。これらを現実化する光学系の提案とともに、全体としての概念設計、個別機器の考え方等を検討し、卓上化が十分に可能であることを示した。
佐藤 圭*; 志平 良隆*; 綱島 滋*; 梅本 宏信*; 高柳 敏幸; 古川 勝敏; 大野 新一
Journal of Chemical Physics, 99(3), p.1703 - 1709, 1993/08
被引用回数:21 パーセンタイル:62.83(Chemistry, Physical)214および220nmの紫外線でジクロロエチレンを光分解して生成する塩化水素HCl分子の初期回転分布を測定した。HCl分子は[2+1]の共鳴イオン化法により、飛行時間型質量分析装置を使って検出した。振動励起したHCl(v=1,および2)については、回転分布はボルツマン分布であったが、v=0のHCl分子については2つの温度成分より成るボルツマン分布で表わされた。この結果はジクロロエチレンの分解過程が1つではないことを示唆するものである。同様な方法で、生成する塩素原子についても検出した。基底状態の塩素原子(P)および励起状態の塩素原子(P/2)の生成比についての知見も得ることができた。
宮部 昌文; 大場 正規; 赤岡 克昭; 若井田 育夫; 長谷川 秀一*
no journal, ,
福島第一原子力発電所事故に関わる放射能計測では、純崩壊核種で、Zrなどによる同重体干渉も生じるSrの計測(放射化学的分析法, ICP質量分析法)に、熟練と時間のかかる化学分離操作が求められることが大きな問題となっている。本研究では、元素や同位体の原子構造の違いを利用して、特定同位体のみを高効率でイオン化できる多段階共鳴イオン化法と、イオンを長時間捕捉・計測可能なレーザートラップ分光法を組み合わせることで、迅速かつ高感度なSr分析法の開発を目指している。本報告では、探索した電離効率, 同位体選択性の高い3段階電離スキームを用いて、同位体毎のSr原子の電離特性や分析特性について検討した。